FIAは、ドライバーとコ・ドライバーに、怪我を防ぐためにシートの位置を確認するよう呼びかけています。FIAは、GTやツーリングカー、ラリー、ラリークロス、クロスカントリーカーのドライバーに、重大な事故の際の怪我を防ぐ上で重要な役割を果たすことができるため、常にシートに正しく配置されていることを確認するよう求めています。シートの最大の強度とサポートの提供を保証するために、競技者はFIA規格に公認されたシートの設置に関するベストプラクティスに従う必要があります。
レーシングポジションに着座するときは、次の3つの手順に従って、骨盤、肩、および頭をシートで快適にサポートする必要があります。
1.目線は、サイドヘッドサポートの上端より下で、サイドヘッドサポートの下端より上にある必要があります。
2.肩は、シートのサイドショルダーサポート内に収まる必要があります。
3.骨盤は、側面の骨盤サポートによって適切にサポートされている必要があります。
ドライバーのヘルメットがシートのヘッドサポートに対して高すぎる場合、衝突時にシートがヘルメットの横方向および後側のサポートができない場合があります。
FIAは、付録J(第253.16.1.1条および第283.20.1.1条)に基づくFIA国際スポーツコードへの準拠を確認することにより、ドライバーおよび/またはコ・ドライバーが上記のように正しい位置に着席していない場合、役員が競技への参加を拒否できると警告しています。
FIAセーフティディレクターのアダム・ベイカー:「実際の事故事例は、重傷を防ぐためにコックピットに競技者を設置することの重要性を強調しています。 私たちは、世界中のドライバーとコ・ドライバーが正しい座席位置を確保するためにこれらの手順に従うことを奨励しています。」